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働く女性がおすすめ! 知的美人をつくるこの逸品

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おすすめBOOK 温かい気持ちになりたいときに→『こうふく あかの』

2009年12月25日 11:00

誰かとつながっていることを
感じられる幸福感がゆっくり心を温める

『こうふく あかの』 著/西 加奈子 小学館 ¥1,260
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39歳のサラリーマンが、突然、
セックスレス状態の妻から妊娠を告げられる場面から物語が始まります。
当然、主人公は戸惑い、混乱するのですが、
常に人からどう思われるかを計算して行動している男は、
なんとか「なんでもない日常」を取りつくろおうとします。
彼は青天の霹靂というべき事態を前にしても、人間的に成長することも、
奇跡を起こすこともありません。独りよがりで、器の小さな男のままです。
しかし、読み進めるうちに、そんな男と彼の存在する世界が不思議と愛おしく思えてきます。
性別も年齢も境遇も自分とまったく重ならなくても、
漠然と、かすかにつながっていると感じるのです。

西さんはあとがきで
"私は本を読むときいつも、誰かと『つながっている』と感じました"と書いていて、
その「つながり」を感じる幸福を味わってもらえたら、という思いから、
上下巻のようで、内容の違う、でもどこかつながっている『こうふく みどりの』を
合わせて出版したそうです。
2冊あわせて読むとその意図がより感じられるかとは思いますが、
この1冊だけでも、誰かと、何かと"つながっている"という幸福は十分に感じられます。
そしてその幸福感は、じわじわと遠赤外線の熱のように、
体の内側からいつまでも心を温めてくれるのです。



おすすめBOOK
『こうふく あかの』
著/西 加奈子 小学館 ¥1,260
≫書籍を購入する

2か月連続作品『こうふく』シリーズ第2作。
"結婚して12年、39歳の調査会社中間管理職の「俺」の妻が、
ある日ほかの男の子どもを宿す話"と、
"2039年、小さなプロレス団体に所属する無敵の王者、アムンゼン・スコットの話"が
交互に書かれている。まったく関係のない物語でありながら、どこかで響き合う作品。



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推薦者

ippinn_profile_oyamada.jpgライター
小山田桐子さん

『Oggi』「column surfing」の「直感的BOOKレビュー」を担当。映画関係の出版社に勤務後、フリーライターに。作家やお笑い芸人などのインタビューも手がける。



「私にとって本は、ひとことで言うと、"ライナスの毛布"のような存在。
スヌーピーの漫画に出てくるライナスというキャラクターがどうしても毛布を手放せないように、本が常に手もとにないとダメなんです。
特に読みたい気持ちが高まるのは、せっぱつまったとき。忙しかったり、体力的に限界だと、現実逃避を求めてしまうのか、本の世界に逃げ込みたくなります。
しかし、本の世界にどっぷり浸ったあとのほうが、不思議と仕事がはかどったり、気持ちもリラックスしていたりするんです。

お気に入りの一冊を見つけるには、とにかく数を読むことだと思います。
そうすることで、お気に入りの本に出会える可能性も高まるし、自分が好きな作家の傾向も見えてくる。また、装丁が気にいって、同じ装丁家の本を手にとってみるなど、本との出合いが広がることも。
そんな時間ないよ、という人は、気の合う友達の好きな本をリサーチしてみては? 個人的な体験から、話をしていてなんとなく波長があう友達の好きな本は、自分も好きになる確率が高いと思います。

本屋さんに行くときは、小さな本屋さんがおすすめです。
大型店では平積みされたベストセラーばかりが目につきますが、小さな書店だと新刊の棚も隅々まで見ることができ、結果的にたくさんの本をチェックできるので、"これは!"と思える本との出合いがあるんです」

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